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メトフォンカンボジアリーグ第7節 スバイリエン vs カンボジアンタイガーFC
日本に一時帰国していた僕だったが、この日からチームに再合流。
プノンペン空港から事務所へ直行し、すぐにバスでアウェイの地・スバイリエンへ向かった。
車内の様子。カンボジア人選手達は静かに音楽を聞く選手もいれば、歌を歌ったりしている選手もおり、試合前の過ごし方は皆それぞれである。
カンボジア1部リーグに所属している12クラブ中、実に11クラブが首都プノンペンを本拠地としており、その中でもスバイリエンは唯一の完全アウェイを体感できる貴重な機会だ。
プノンペンからバスで3時間ほどでスバイリエンに到着。目と鼻の先はもうベトナム国境である。
スタジアムの外で野放しにされている牛たちと遭遇。カンボジアの田舎では、もう何が起きても驚きません。笑
こちらが試合会場である「スバイリエンスタジアム」。今年完成し、2月のフンセンカップから
壁にはスバイリエンFCの選手たちの写真が飾られている。これは今年のシンガポールカップでアルビレックス新潟シンガポールと対戦した時の写真。結果は1-2で敗れたが、国際経験の少ないカンボジアのクラブの中では、格上相手に健闘したといっていいだろう。
到着後、すぐにメンバー外の選手たちは隣のフットサルコートでトレーニングを開始。
試合開始1時間前
スタジアムに人が集まり始めた。
アウェイ側にやってきた人にロゴ入りのオレンジの紙を持って一緒に応援しようと誘ってみると、意外にもOK。
完全アウェイだと思っていたが、タイガーFCに対して好意的に受け止めてくれて、試合中もタイガーFCを応援してくれていた。
あとでわかったが、JICAの隊員の方はじめ、学校の先生がタイガーFCを応援しようと生徒たちに教えてくれたようだ。
もちろん、ちびっ子達も応援に参加。
そして、ソンハーくん登場!
今日も観客を楽しませようとやる気満々のソンハーくん
だが、この暑さにやられてしまい、すぐにへばってしまうソンハーくん。
本人いわく、日韓ワールドカップ決勝で敗れた時のオリバー・カーンのような気持ちだったらしい。僕達スタッフは全員理解不能でした
ようやく水分補給。選手達の分も飲もうとしたので本気で止めるのに大変
お腹が減っていたようだったが、試合後まで我慢しろと言い聞かせ、スタンドへ
その後、警備員さん達が集まってきて、記念撮影会開始!
観客に大人気で握手や写真撮影を求められるソンハーくん。
これまでの試合の中で、ここスバイリエンが最も子どもと女の子が多く、モテモテだったソンハー。
カンボジアの田舎では、お洒落して出かけるような場所もない。
この日出会った地元の女の子達はばっちりメイクをしてスタジアムへきていた。
ソンハーを先頭に選手入場。
タイガーFCは毎試合、監督、ベンチ入りした選手は結束を高めるために全員でハイタッチをする。
この日もキャプテンは友廣選手。気合入っていました。
記念撮影
午後6時キックオフ
スバイリエンの観客は試合開始後にも増え続け、前半終了時にはメインスタンドはほぼ満員になった。
詳細はあらためて後日、紹介します。
【試合詳細】 カンボジアンタイガーFC公式Facebookより
正直、PKを決められた時は心臓が止まりそうになった。
だが、その後すぐになんとか追いつき、アウェイで負けなかったことは本当に大きい。
そして、この試合で何よりも感動したのはスバイリエンのタイガーFCファンの存在だ。
実は数日前にスバイリエンは完全アウェイだということを聞いたソンハーがなんと、自身のポケットマネーで地元の学校の生徒を100人以上招待。
そして、協力してくれたJICAの隊員さんはじめ、学校の先生が子どもたちに声がけしてくれて、タイガーFCの応援まで教えてくれたとのこと。
そのおかげか、試合中に何度もタイガーコールをしてくれて試合を盛り上げてくれた。
「終盤、同点に追いついた時のスタンドの盛り上がり」
Photo by Emi Wakui
メトフォンカンボジアリーグ第7節 スバイリエン vs カンボジアンタイガーFC
日本に一時帰国していた僕だったが、この日からチームに再合流。
プノンペン空港から事務所へ直行し、すぐにバスでアウェイの地・スバイリエンへ向かった。
車内の様子。カンボジア人選手達は静かに音楽を聞く選手もいれば、歌を歌ったりしている選手もおり、試合前の過ごし方は皆それぞれである。
カンボジア1部リーグに所属している12クラブ中、実に11クラブが首都プノンペンを本拠地としており、その中でもスバイリエンは唯一の完全アウェイを体感できる貴重な機会だ。
プノンペンからバスで3時間ほどでスバイリエンに到着。目と鼻の先はもうベトナム国境である。
スタジアムの外で野放しにされている牛たちと遭遇。カンボジアの田舎では、もう何が起きても驚きません。笑
こちらが試合会場である「スバイリエンスタジアム」。今年完成し、2月のフンセンカップから
壁にはスバイリエンFCの選手たちの写真が飾られている。これは今年のシンガポールカップでアルビレックス新潟シンガポールと対戦した時の写真。結果は1-2で敗れたが、国際経験の少ないカンボジアのクラブの中では、格上相手に健闘したといっていいだろう。
到着後、すぐにメンバー外の選手たちは隣のフットサルコートでトレーニングを開始。
試合開始1時間前
スタジアムに人が集まり始めた。
アウェイ側にやってきた人にロゴ入りのオレンジの紙を持って一緒に応援しようと誘ってみると、意外にもOK。
完全アウェイだと思っていたが、タイガーFCに対して好意的に受け止めてくれて、試合中もタイガーFCを応援してくれていた。
あとでわかったが、JICAの隊員の方はじめ、学校の先生がタイガーFCを応援しようと生徒たちに教えてくれたようだ。
もちろん、ちびっ子達も応援に参加。
そして、ソンハーくん登場!
今日も観客を楽しませようとやる気満々のソンハーくん
だが、この暑さにやられてしまい、すぐにへばってしまうソンハーくん。
本人いわく、日韓ワールドカップ決勝で敗れた時のオリバー・カーンのような気持ちだったらしい。僕達スタッフは全員理解不能でした
ようやく水分補給。選手達の分も飲もうとしたので本気で止めるのに大変
お腹が減っていたようだったが、試合後まで我慢しろと言い聞かせ、スタンドへ
その後、警備員さん達が集まってきて、記念撮影会開始!
これまでの試合の中で、ここスバイリエンが最も子どもと女の子が多く、モテモテだったソンハー。
カンボジアの田舎では、お洒落して出かけるような場所もない。
この日出会った地元の女の子達はばっちりメイクをしてスタジアムへきていた。
ソンハーを先頭に選手入場。
タイガーFCは毎試合、監督、ベンチ入りした選手は結束を高めるために全員でハイタッチをする。
この日もキャプテンは友廣選手。気合入っていました。
記念撮影
午後6時キックオフ
スバイリエンの観客は試合開始後にも増え続け、前半終了時にはメインスタンドはほぼ満員になった。
詳細はあらためて後日、紹介します。
【試合詳細】 カンボジアンタイガーFC公式Facebookより
<前半>
タイガーFCは序盤から得意のパスサッカーで、自分たちのリズムで試合をすすめていく。すると、36分、ゴーから吉原正人がパスをうけると、さらにゴール前にいるペアヤングへパスをだす。これをペアヤングが冷静に相手GKの届かないコースへ蹴りこみ、見事先制点を挙げる。
しかし、その後は、両チームともに得点を奪えず、前半終了。
<後半>
後半開始早々、相手が激しいタックルをしたことにより一発退場。しかし、タックルをうけたジョーンが負傷交代を余儀なくされ、ティーがピッチへ。
数的有利となり、追加点をとりたいタイガーFCであったが、後半10分、相手のセットプレーから同点に追いつかれる。
相手に攻撃のチャンスつくられ続けるなかで、吉原正人に代わってスメイ、友廣壮希に代わってキリンを投入し、ゴールを狙いに行く。
しかし、36分、相手にPKを与えると、これをきめられ1-2と逆転されてしまう。それでも3分後の39分、タイガーFCもPKを得ると、スメイが決めて、なんとか土壇場で同点に追いつく。
このまま、試合は終了し、2-2でのドローゲームとなりました。
応援、ありがとうございました!!
次節は第8節、Nagaと対戦です!
正直、PKを決められた時は心臓が止まりそうになった。
だが、その後すぐになんとか追いつき、アウェイで負けなかったことは本当に大きい。
そして、この試合で何よりも感動したのはスバイリエンのタイガーFCファンの存在だ。
実は数日前にスバイリエンは完全アウェイだということを聞いたソンハーがなんと、自身のポケットマネーで地元の学校の生徒を100人以上招待。
そして、協力してくれたJICAの隊員さんはじめ、学校の先生が子どもたちに声がけしてくれて、タイガーFCの応援まで教えてくれたとのこと。
そのおかげか、試合中に何度もタイガーコールをしてくれて試合を盛り上げてくれた。
「終盤、同点に追いついた時のスタンドの盛り上がり」
この日は残念ながら彼らに勝利をプレゼントすることはできなかったが、ゴールした瞬間の喜びを分かち合うことができたのは良かった。
後半、逆転を許してしまい、僕らの気持ちが落ち始めていた時、そんな状況でも諦めずに自発的にタイガーコールをし、タイガーFCのことを応援してくれたことは一生忘れない。
そして、この試合がきっかけでタイガーFCを、そしてサッカーを少しでも好きになってくれたら本当に嬉しい。
今季、スバイリエンには行く予定はもうないが、彼らの声は一生僕の心に残っているだろう。
後半、逆転を許してしまい、僕らの気持ちが落ち始めていた時、そんな状況でも諦めずに自発的にタイガーコールをし、タイガーFCのことを応援してくれたことは一生忘れない。
そして、この試合がきっかけでタイガーFCを、そしてサッカーを少しでも好きになってくれたら本当に嬉しい。
今季、スバイリエンには行く予定はもうないが、彼らの声は一生僕の心に残っているだろう。
Photo by Emi Wakui
【リーグ開幕前】
【メトフォンカンボジアリーグ2015詳細】
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