U-16ASEAN選手権、グループリーグ2試合目。

元ベガルタ仙台アカデミーコーチの壱岐友輔監督率いるU-16カンボジア代表の対戦相手は、U-16オーストラリア代表だった。




この日は、夕方に自分達のホームゲームがあったため、遅れてオリンピックスタジアムへ向かった。
※詳細→【第9節vsアジア・ヨーロッパユナイテッド】


これは途中、寄ったガソリンスタンドの光景。既にキックオフしているU-16カンボジア代表の試合が生放送され、人々が集まってみている。この若い世代の試合がここまで注目されることは日本であるだろうか。答えはもちろん、NOである。


18時半、試合会場であるオリンピックスタジアムに到着。ちょうどハーフタイムだった。

急いでチケットを買い、スタンドに行くとそこはもう前回のU-16フィリピン戦よりもはるかに多くの観客で埋め尽くされていた。おそらく3万人近くはいたと思われる。しかし、スコアは0-3。やはりオーストラリアの壁が高かったのだろうか。



こちらは、自身の存在を隠すようにスタンドの影から観るソンハーくん。普段は盛り上げる役だが、実は試合は結構真剣に見たい派らしい。

フィリピン戦の時に仲良くなったおじいちゃんと子供が来ても気づかないくらい試合に集中している。


そして、カンボジア代表が何度かチャンスをつかみはじめるのを待って、スタンドをダッシュ!!
ソンハーくんの存在に気づいた観客は総立ち!!!

その時の映像はこちら




さらにオーストラリアからの留学生たちのところに応援させないために突撃!
彼女たちはこの作戦にまんまとハマり、応援そっちのけでソンハーに夢中になっていた。(しかし、その間に得点は奪えず)


BTVというカンボジア代表の有名テレビ局から初の独占取材がきた!
なんでも「フットボールショー」という新しいサッカー番組でソンハーくんを紹介したいらしく、カンボジアンタイガーFCの紹介もするという約束で取材を受けることに。(この様子はおそらく近々紹介されるはず)

その後、フィリピン戦に引き続き、カンボジアサッカー協会のサオソカ会長に挨拶!もう2度目とあって、ソンハーを見つけると向こうから歩み寄り、握手を求めてきました! 

これはもう、カンボジア代表のオフィシャルマスコットに選出される可能性出てきましたね。

本人は9/3の日本戦での出場する気満々。

カンボジアサッカー協会の皆様、よろしくお願いします。




その後も勢いが止まらないソンハーくん、試合後なぜかピッチ手前に入ってOKと出たのでトラックを走り、大興奮。

大はしゃぎするソンハーくん。しかしこの後、あまりにもはしゃぎすぎたためにこのメガネのおっさんに怒られることとなった。笑


ちょうど、そこに場内を一周し終えたU-16カンボジア代表の選手たちがやってきた。A代表はしないのだが、なぜかこの代表チームは試合後に必ず場内一周をする。まるで日本国内の日本代表戦のような人気っぷりだ。

本当はスモールボーイこと背番号12番オントッチと写真を撮りたかったが、ソンハーが手招きしたやってきたのはなぜか18番の選手。笑

最後にその場にいたサポーター達と記念に一枚。




肝心の試合だが、後半は攻めたが、ロスタイムに失点し、0-4でオーストラリアが勝利した。



敗れはしたものの、カンボジア代表もアジア最高レベルのチームを相手に全く怯むことなく、堂々とした戦いを見せてくれた。
オーストラリア相手に何度もチャンスを作って最後まで諦めない姿に感動した。

試合に負けていると大多数が途中で帰るのがカンボジアスタイルの観戦方法だが、この日は大差で負けているものの、観客は最後の方までほとんど帰らず、終始応援していた。
 
これは試合の勝敗に関係なく、観に来た観客を最後まで飽きさせない、楽しませてくれる壱岐さんのチームスタイルの賜物だと思う。

この日、カンボジアサッカーの歴史にまた新しい経験が刻まれた。



こちらは2試合目を終えた順位表



U-16カンボジア代表は1勝1敗の4位。
だが、この後対戦するシンガポールとミャンマーはまだオーストラリア戦が残っているのでカンボジアにも上位2位チームのグループリーグ突破の可能性は十分ある。 



次は3日。
相手はシンガポール。

シンガポールはカンボジアが1-0で勝利したフィリピン相手に4-1と快勝したらしく、強豪には変わりない。

かつてのカンボジアはここで連敗し、早々に敗退していたが、なぜかわからないが、このメンバーならやれそうな予感はある。

ぜひとも、自分たちの手で歴史を変えてもらいたい。 


影ながらカンボジアンタイガーFCはU-16カンボジア代表を応援しています。