昨日、IBSAブラインドサッカーアジア選手権2015が開幕した。

この大会は来年のリオパラリンピックの予選を兼ねた大会で日本、韓国、中国、イランなど6カ国が2つの出場枠を懸け熱戦を繰り広げる。

来年ブラジルに行けるのは2ヶ国

悲願の初出場を狙う日本代表にとって、どの試合も絶対に負けられない戦い。
ブラサカ







試合当日は、早めに代々木の会場に到着した。

既に昼間から試合が行われており、僕は日本vs中国戦の前にやっていた「マレーシアvsイラン」の試合から観戦することにした。

会場は、昨年11月の世界選手権と同じく、普段は一般向けに使用されている国立代々木競技場フットサルコートに観客席を設置。今回はその時より新たに南側ゴール裏スタンドが設置され、収容人数はなんと、1900人。 車いす専用のスタンドも設けたり、視覚、聴覚障害者や車いすの人にも配慮した会場づくりをし、視覚障害者の手引きをする人や、手話通訳者も常駐している。
 

この試合だが、日本戦含め、2試合観戦可能ということもあり、スタンドには150人ほどの観客が集まり、両チームに声援を送っていた。チケットだが、日本戦や決勝は当日券で1500~2500円と、入場料を取ることもあまりない障害者スポーツの大会では破格の価格である。だが、それだけ注目が集まっている証拠であるのだ。 



また、今回の日本戦には、おなじみのかえるの「一平くん」に加え、3日のワールドカップ予選・日本代表vsカンボジア代表戦のために来日中のカンボジアンタイガーFCのマスコットである「ソンハーくん」も日本代表を応援するために会場へ来ていた。※ソンハーくんは一平くんがプロデュースして誕生したため、一平くんの「息子」である。

彼らはサポーターから大人気。心配された入場もしっかりとチケットを購入し、すんなりと入ることができた。

また、ソンハーくんはファンの女性の方からお手紙とプレゼントをもらったようで、かなりテンションが上がっていた。こんな虎にプレゼントしてくれた方、ありがとうございます。



こちらは「ブラサカ盛り上げ隊」のツン隊長。「日本だけでなく、全ての選手達に声援を、手拍子を送らなくてはいけない。それが僕たちはホスト国の役目なのだから」と相変わらず、目を輝かせながら話すこのおじさんを中心にこの日も多くのサッカーサポーターが会場へ集結した。


そして、午後7時半いよいよキックオフ。会場は超満員。チケットはキックオフ前に売り切れた模様。

一平、ソンハーも微力ながら手拍子やコールを声援を送った。

対戦相手の中国はアジアNo.1のチーム。日本は過去勝利したことがない強敵である。

試合は、中国の強力な攻撃に耐える時間が多く、なかなかチャンスを作ることができない。

前半はなんとか0-0で凌ぐことができたが、後半、失点してしまい0-1で敗れてしまった。



一平、ソンハーはじめ、僕たちは番組出演の関係もあり、残って応援したい気持ちを抑え、前半で会場を後にした。



その後、会場にいたサポーター全員が手をつなぎ、ピッチで奮闘する選手たちに声援を送ったということをツイッターで知った。

これは、他のスポーツなら絶対にありえない光景。 規模もだが、まだ注目されはじめたブラサカだからこそ、会場にいた観客と選手が一体になることができたと思う。


次の試合は今夜。

相手は強敵のイラン代表。

リオに行くためにはもう負けられない。


 


なお、この大会はスカパーでも生放送しているようなので会場へ行けない遠方の方でも観戦可能です。

昨日の中継では、スタンドで応援する一平くんとソンハーくんの姿が映っていたと三重の友人から写真が送られてきました。 





大会日程やチケット購入方法はブラインドサッカー協会公式HPから購入できます。

現地へ行く予定の方は早めに確保しておくことをおすすめします。 

  
今夜も絶対に負けたらいけない試合なので一人でも多くの人がスタジアムへ集まり、声援を送ってくれることを期待します。