昨日、代表weekによる一ヶ月に及ぶ中断期間を経て、メトフォンカンボジアリーグが再開した。
前回の第14節まで7勝3分4敗で3位につけるカンボジアンタイガーFC。(リーグは全22節)
前半戦は7戦連続アウェイゲームという信じられないようなマッチメイクで苦しんだが、なんとかプレーオフ出場圏内(4位以内)で折り返すことができた。
そして今月、2週間で5試合という過密日程の連戦が始まった。※写真は後期のポスター
だが、今月はこの5試合全てホームゲームというアドバンテージもあるのでなんとか3位をキープし、乗り切りたいところである。
この5連戦の一発目はナショナルディフェンス(通称アーミー)戦だった。
前回対戦時は1-2で敗戦。さらに両チーム合わせて4人の退場者を出してしまうなど後味悪いゲームだった。
さて、今回の結果はいかに。
今回の新しい試みは選手たちの幕を作成した。
前回のプノンペン・クラウンFCでカンボジアリーグ史上初めて横断幕を作成した。※書いたのは加藤オーナー
今回は、「スースー(頑張れ)タイガー」などの他に新たに選手名の幕をいくつか作成することにした。
現地の市場で白い布(1m75円)とスプレー(180円)を購入し、スタッフ皆で協力して作成。
当初は、全てクメール語にしようとしたが、思っていた以上に難しく、通訳のノイに聞いたところ、名前は英語でも特に問題はないということだったので今回はほとんど英語で作成。
代表歴もあり、タイガーFCのNo.10を背負うMFヴィラック選手
左サイドバックのレギュラーに定着したテクニシャン・セイハー選手
奥さんが美人でいい人のボランチのウドン選手は、名前が名前だけに応援番組向けに日本語でふりがなを追記してみた。
カンボジア人では珍しく海外(タイ)でプレー経験もあるチーム最年長35歳のMFティー選手は気を使って唯一クメール語を入れてみた。(辞書で調べて簡単そうなのを選んでみた。意味はかしこい選手)
また、日本人選手には日本でおなじみのフレーズを入れてみた。
こちらはタイガーFCが誇るSGGK・吉田康幸選手兼GKコーチの幕。
こちらは木原選手兼監督。グラウンドに入ってきて早々、これを発見した本人は「木がちょと大きい」と苦笑い。
こちらは、身長187cmのFW吉原正人選手の幕。ケガで離脱中の友廣選手がプノンペン市内で最も高いと言われているプノンペンタワーに例えて考えた。ケガをしてもチームのために自分は何ができるかをしっかりと考え、すすんで協力してくれた彼の思いが詰まった傑作である。
選手たちもグラウンドに来るやいなや、自分の幕を探し、見つけると嬉しそうに写真を撮っていた。
だが今回は、全選手分はできなかったので時間を見つけてまた作って行こうと思う。
そして今回、小さなお客さん達がウエスタンスタジアムにやってきた。
「くっくま」という日本人の方々が支援している孤児院の子供たちを招待しました。
これまでソンハーくんが孤児院を訪れて試合の招待状を渡したり、友廣選手と吉田康幸選手兼GKコーチが定期的にサッカー教室を行なうなどタイガーFCと交流があり、今回はハーフタイムにダンスを披露してもらえることになった。
さらに嬉しいことに自分達でデザインしたこのかわいいTシャツを着て応援しに来てくれたのです!
さらにさらに選手入場時には小さな子供たちがエスコートキッズも務めてくれました。
選手と一緒に記念撮影。
キックオフと同時に大雨が降ってきたが、選手たちは「子供たちに素晴らしい試合を見せてあげたい」と言い、雨ニモマケズに躍動。
そして後半、子供たちの声援がついに実を結んだ。
自陣のPA付近で相手CKのこぼれ球を拾った木原選手兼監督がドリブルを開始。
すかさず相手選手がブロックに入るが軽くかわされ、その後も何人もの相手選手が追いかけるが、ドリブルをしている木原選手のほうが速すぎて追いつくことができない。
どんどん相手のゴールを近づき、ついには相手GKが前に出てきた。
それを余裕を持っていたのか、冷静に見て、ゴール右隅にボールを流し込む。
圧巻だった。
この瞬間、スタジアムにいた誰もが彼の姿を追いかけていた。
僕もすべてを忘れて他の観客とハイタッチし、その瞬間はもう一ファンだった。
自陣ゴール前から約70mの距離を1人で持ち込んで、マラドーナ級のスーパーゴールを決めてみせたのだ。
さらに途中出場のFWスメイが相手GKの意表を突く見事なロングシュートを決めた。
これにはもうスタンドにいた観客は大盛り上がり。意外すぎるミラクルシュートが決まり、2-0。
スメイは本当は代表に選ばれるほど実力はあるが、カンボジア人特有の慢心があり、手を抜くことがよくあって試合に出れずに苦しんでいたが、ここ最近は改心したようで必死に努力しているように思えた。この日は奥さんと娘が見に来ていたので彼にとっても嬉しいゴールだったに違いない。
試合は結局2-0でカンボジアンタイガーFCが勝利。
試合後にくっくまの子供たちと記念撮影。(雨が降っていたのでスタンド)
その後、残っていた観客と記念撮影。以前までは試合が終わると観客は即座に帰っていたが、最近はこれがホームゲーム後の習慣になりつつある。
また、活躍した選手と写真を撮りたい観客も残っていて、選手への憧れもどんどん増えているように思えた。
今回、試合を見に来てくれたくっくまの子供たちはじめみなさん、そして日本からボランティア研修で来てくれた新潟県立大学の学生の皆さん、ありがとうございました。
今日、皆さんの応援が選手の背中を押してくれて勝つことができたと思います。
カンボジアンタイガーFCは今後も1人でも多くの人を笑顔にするために様々なイベントをカン上げて実行していきますので宜しくお願い致します。
<カンボジアリーグ参戦中の日系クラブ・カンボジアンタイガーFC情報>
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