9月15~16日はカンボジアの地方都市コンポンチャムへ出張。

今回は、関西の学生団体がコンポンチャム市内の小中一貫教育の学校の敷地内にグラウンドを建設し、その記念イベントと完成式にソンハーくんが呼ばれたので同行してきました。





この「学生国際協力団体CUE」は、”スポーツ×国際協力”という理念のもと、現在はカンボジアにサッカーグランドを建設することを目標に活動している学生団体。
主に関西圏の学生を中心にチャリティーサッカー大会、募金活動、ミサンガの輪プロジェクトなどで得た資金を元にグラウンドをカンボジアに建設。そして今回、新しいグラウンドが完成したということで夏休みを利用して20人程の学生がカンボジアを訪れた。
コンポンチャムCUE





なぜ、今回この団体に呼ばれたのか?

それは、6月末に1チャイルド1ボールプロジェクトでコンポンチャムを訪れた時のこと。
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サッカー教室を実施したグラウンドが実はCUEさんが作ったクラウンドで、吉田GMが建設記念碑をツイートしたのがきっかけで繋がり、今回ソンハーくんがゲストとして呼ばれ、行くことになりました。

※当時の詳細→カンボジアの子供たちに希望のボールを【1チャイルド1ボールプロジェクト】inコンポンチャム







15日朝にプノンペンを出発し、お昼過ぎにはコンポンチャムに到着。

ここが会場のヴィーヒアトム小中学校。ここにたどり着くまでにいくつもの家屋があったが、それなりに貧しい地域のようです。
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ここがCUEさんが資金協力し、建設したグラウンド。思っていたよりも大きく、両端にはサッカーゴールが設置されていました。
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どうやらソンハーくん、着いて早々に記念碑を発見したようです。
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着いてからわかったが、今回はサッカー教室というよりは小さな運動会のようなイベントで、この日、参加したほとんどは小学校低学年の小さな子供たちでした。

この100人以上の子供たちとまずは一緒にラジオ体操するソンハーくん。
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くすくす笑いながらもしっかりとソンハー先生の真似をする子供たち。
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産まれて初めて見るだろう、得体のしれない虎に皆、興味津々でした。
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はじめは怖がっていた子供も時間が経てば、すぐに仲良くなり、みんなでゲームに参加。
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こちらはソンハーくんにいたずらをしようとする血気盛んな男の子たち
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かわいい女の子を見つけるとすぐに飛びついて写真撮影をせがむソンハーくん
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また、ゲーム途中、牛が乱入してきたのでソンハーくんが追い払うなどアクシデントもありましたが、たくさんの子供たちとともに非常に充実した時間を過ごせたようです。
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そして翌日は、朝8時からの完成式に出席。

会場には300人を超える地元の人々が集まり、かなり大規模な式なのには驚きました。
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この大観衆の前で「カンボジアの虎」と「カンボジアンタイガーFC」を代表してスピーチをする予定のソンハーくん。
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少し緊張しながら何度もカンペを朗読していました。
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と、気がついたら子供たちに囲まれてました。笑
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そして、ついにソンハーくんの出番がやってきました。
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<スピーチ内容>

本日はこのような素晴らしい式典にお招きいただきまして誠にありがとうございます。

そして、素晴らしいグラウンドの完成おめでとうございます。 

私の名前はソンハーです。

見ての通り、ただの虎ではありません。(会場から失笑)

仕事は、サッカーのカンボジアリーグのカンボジアンタイガーFCのマスコットキャラクターをしています。

(子供たちにたいして)この素晴らしいグラウンドでたくさんサッカーや運動して、カンボジアを代表するような選手になってください。 

僕達カンボジアンタイガーFCは、君たちを待っています。





当初、ソンハーくんはせっかくスピーチ内容を考えたので自分で話したいと言っていました。

しかし、ここにいた僕以外の人全員は当然、虎語がわからないので、仕方なくクメール語の通訳が代弁することになりました。


ソンハーくんが登場すると、前のほうの席にいたおばあちゃん達がどうしても笑いが止まらないようで我慢して震えながら笑っていましたが、 最後はソンハーくんのスピーチに感動していたようです。





今回の主催であるこの学生団体CUEさんは2011年から活動を開始。カンボジアの大地で足から血を出しながらも裸足でサッカーをする子供たちの姿を見て、グラウンドを作ろうと思い立ったのがきっかけで現在はこの学校を含め4ヶ所ものグラウンドを建設しました。

カンボジアでは、このようなグラウンドを1つ作るのにだいたい150万円ほどかかります。
 
日本国内での費用集めは、決して簡単ではないのにも関わらず、既に 4つものグラウンドを作ったのは本当に素晴らしいと思う。

夜に学生さん達の前で話す機会を設けていただいたので、 今後の展開はじめ、自分達で開催するイベントの価値を高めていく方法などを伝授。

中にはタイガーFCの熱烈なファンで毎回応援番組を見ている学生もおり、カンボジアの情報に対して非常に意欲的で勉強熱心な学生が多いと感じました。

彼らには今回のカンボジアでの経験を元に世界中へ羽ばたいてほしいし、自分達で何かを生み出すことにチャレンジしてほしい。