3月開幕予定だったが、様々な事情で延期になり、7月にようやく開幕した「メトフォンカンボジアリーグ2015」
現在、20節を消化し、残りはわずか2節のみ。
来週は国際Aマッチデー期間となるため、2週間の中断期間に入った。
前節、ナーガFCに敗れて連敗し、順位が6位に落ちてしまったカンボジアンタイガーFC。
今節の対戦相手はアジアユーロ・ユナイデッドだった。
この試合前までの順位表。
3~7位まで勝点差3の中に5チームがいるため、プレーオフ進出(上位4チーム)に向けてもう絶対に負けられない状況である。

この日は、8/8のWestern戦からホーム開催試合がなんと、8試合も続いたため、久しぶりのアウェイでの試合である。(リーグ序盤には7試合連続アウェイも経験)
といっても今回の試合会場はオリンピックスタジアム。(収容人数約5万人)
カンボジア代表戦が行われる時は満員だが、試合の宣伝をほとんどしていないカンボジアリーグにとって、あまりにも大きすぎるスタジアムである。(カンボジア国内には1万人以上収容できるスタジアムはここのみ)

※写真=カンボジア代表戦の様子
この日のオリンピックスタジアムはダブルヘッターで試合が開催された。
タイガーFCの前にCMAC(10位)対ボンケット(2位)戦が行われていたが、スタンドは数えられる程度のお客さんしかおらず。

まさに無観客試合と変わらない罰ゲームのような環境である。
唯一、良かったのは通り雨の後にきれいな虹が見えたことくらいだった。

カンボジアンタイガーFCのスターティングメンバーはこちら

今回は、左サイドハーフに紅白戦で調子が良かった若手MFセレイを抜擢。
現在のタイガーFCは出場停止にリーチがかかっている選手、怪我人を多数抱えている。
セレイは、今季の出場はわずかに1試合のみだが、チームの救世主となることができるだろうか。
そんなタイガーFCだったが、前半2分にプライバットのゴールで先制。
スヴァイリエン戦、ナーガ戦と無得点だったが、試合開始早々に3試合ぶりのゴールを決めてリード。
その後は一進一退の攻防が続いたが、なんとかリードしてハーフタイムを迎えることができた。
このヒモチームの出来は良いとはいえないが、下位のAEU相手にこの状態のまま、最後までもって勝利してほしい。。。
ここに見ていた誰もが同じ思いで祈りながら戦況を見守っていただろう。
だが、そんな僕達の願いは、もろくも崩れ去られてしまう。
後半28分、左サイドからAEUの選手の右足から放たれたシュートがサイドネットに吸い込まれてしまった。
敵ながら見事なシュートだった。

AEU 1-1 カンボジアンタイガーFC
残留を目指すAEUが執念の同点ゴール。
決められた瞬間、頭の中が真っ白になった。
このままいくとどうなる?
この試合での勝点3獲得は既定路線だったが、引き分けの場合を想定し、必死に計算し直した。
このまま引き分けに終わると、自力でのプレーオフ進出どころか、他会場の結果次第では4位以内に入るのはほぼ絶望的になり、今シーズンが終わってしまう可能性もあった。
残り時間は15分ほど。
なんとしてでも得点を奪わないと全てが終わってしまう。
選手たちを信じて、祈りに祈った。

その後は、GK吉田康幸選手を中心に選手全員が体を張った守備でAEUの猛攻をしのぎ、2-1逃げ切ることに成功。
アウェイで貴重な勝点3を獲得した。

そして前述のMFセレイだが、後半途中に交代するまで死ぬ気で走り回り、果敢に相手にチャレンジしてボールを奪取するなど、持てる力を十二分に発揮してくれた。
残り2試合、彼には今日以上の活躍を期待するとしよう。
スタンドのタイガーサポーターに勝利を報告する選手たち。


これまで開幕戦や7月のナーガ戦など何試合か印象的な勝利はあったが、この試合ほど緊張感がある試合は過去になかった。
ラスト数分が果てしなく長く感じた。
9月12日から始まったリーグ6連戦。
途中、連敗などあったが、最後は勝利で締めくくることができ、いい形で中断期間に入ることができた。
プレーオフへの望みを繋いでくれた選手たちには本当に感謝したい。
ありがとう!
この勝利の結果、カンボジアンタイガーFCはアーミーを抜いて5位に浮上。
3位:ナショナルポリス(勝点35)
4位:ナーガ・ワールドFC(勝点35)
--------------------------------------------------- プレーオフ進出ライン
5位:カンボジアンタイガーFC(勝点34)
6位:スヴァイリエン(勝点32)
7位:アーミー(勝点32)
残り2試合(18日CMAC、21日ポリス)に連勝すれば、自力でのプレーオフ進出が決まる。
最後の2試合も難敵が相手だが、チームを支えてくれているすべたの人のためにもなんとか勝利し、プレーオフ進出を決めたいと思います。
18日に行われるCMAC戦もニコ生で生放送予定です。
※詳細はこちら「タイガーちゃんねる」
応援宜しくお願いします!
写真提供:高濱直也
・7/25 嵐の中での決意 カンボジアリーグ第8節ナーガ・コープFC vs カンボジアンタイガーFC
・8/12 HTにカンボジアリーグ初の試み!【首位攻防2連戦その①】カンボジアリーグ第13節カンボジアンタイガーFC対ボンケットアンコールFC
・8/15 カンボジアの子供たちの夢と希望に・・・【首位攻防2連戦その② 今季初の満員御礼!】カンボジアリーグ第14節カンボジアンタイガーFC対プノンペン・クラウンFC
・9/12 子供たちの笑顔が生んだスーパーゴール ~カンボジアリーグ第15節vsナショナルディフェンス~
・9/16【小さなタイガーサポーター達が大集結!】カンボジアリーグ第16節vsキリボン
・9/20 ~変化を感じた試合~ カンボジアリーグ第17節 対Build Bright United FC
・9/24【ついに生放送開始!】カンボジアリーグ第18節スヴァイリエンFC戦
・9/27 ~プレーオフ進出をかけた熱戦~ カンボジアリーグ19節ナーガ戦
現在、20節を消化し、残りはわずか2節のみ。
来週は国際Aマッチデー期間となるため、2週間の中断期間に入った。
前節、ナーガFCに敗れて連敗し、順位が6位に落ちてしまったカンボジアンタイガーFC。
今節の対戦相手はアジアユーロ・ユナイデッドだった。
この試合前までの順位表。
3~7位まで勝点差3の中に5チームがいるため、プレーオフ進出(上位4チーム)に向けてもう絶対に負けられない状況である。

この日は、8/8のWestern戦からホーム開催試合がなんと、8試合も続いたため、久しぶりのアウェイでの試合である。(リーグ序盤には7試合連続アウェイも経験)
といっても今回の試合会場はオリンピックスタジアム。(収容人数約5万人)
カンボジア代表戦が行われる時は満員だが、試合の宣伝をほとんどしていないカンボジアリーグにとって、あまりにも大きすぎるスタジアムである。(カンボジア国内には1万人以上収容できるスタジアムはここのみ)

※写真=カンボジア代表戦の様子
この日のオリンピックスタジアムはダブルヘッターで試合が開催された。
タイガーFCの前にCMAC(10位)対ボンケット(2位)戦が行われていたが、スタンドは数えられる程度のお客さんしかおらず。

まさに無観客試合と変わらない罰ゲームのような環境である。
唯一、良かったのは通り雨の後にきれいな虹が見えたことくらいだった。

カンボジアンタイガーFCのスターティングメンバーはこちら

今回は、左サイドハーフに紅白戦で調子が良かった若手MFセレイを抜擢。
現在のタイガーFCは出場停止にリーチがかかっている選手、怪我人を多数抱えている。
セレイは、今季の出場はわずかに1試合のみだが、チームの救世主となることができるだろうか。
そんなタイガーFCだったが、前半2分にプライバットのゴールで先制。
スヴァイリエン戦、ナーガ戦と無得点だったが、試合開始早々に3試合ぶりのゴールを決めてリード。
その後は一進一退の攻防が続いたが、なんとかリードしてハーフタイムを迎えることができた。
このヒモチームの出来は良いとはいえないが、下位のAEU相手にこの状態のまま、最後までもって勝利してほしい。。。
ここに見ていた誰もが同じ思いで祈りながら戦況を見守っていただろう。
だが、そんな僕達の願いは、もろくも崩れ去られてしまう。
後半28分、左サイドからAEUの選手の右足から放たれたシュートがサイドネットに吸い込まれてしまった。
敵ながら見事なシュートだった。

AEU 1-1 カンボジアンタイガーFC
残留を目指すAEUが執念の同点ゴール。
決められた瞬間、頭の中が真っ白になった。
このままいくとどうなる?
この試合での勝点3獲得は既定路線だったが、引き分けの場合を想定し、必死に計算し直した。
このまま引き分けに終わると、自力でのプレーオフ進出どころか、他会場の結果次第では4位以内に入るのはほぼ絶望的になり、今シーズンが終わってしまう可能性もあった。
残り時間は15分ほど。
なんとしてでも得点を奪わないと全てが終わってしまう。
選手たちを信じて、祈りに祈った。
そして、そんな僕らの願いは通じたのか、右SBダイがペナルティエリア内で倒され、PKを獲得。
キッカーはカンボジアンタイガーFCの10番ビラック。
彼はカンボジア代表にも選出された経験を持つなど、チーム内で1,2を争うほどの経験豊富な選手。
難しい場面だったが、キーパーの動きを見て冷静に決め、2-1と勝ち越しに成功。
キッカーはカンボジアンタイガーFCの10番ビラック。
彼はカンボジア代表にも選出された経験を持つなど、チーム内で1,2を争うほどの経験豊富な選手。
難しい場面だったが、キーパーの動きを見て冷静に決め、2-1と勝ち越しに成功。

その後は、GK吉田康幸選手を中心に選手全員が体を張った守備でAEUの猛攻をしのぎ、2-1逃げ切ることに成功。
アウェイで貴重な勝点3を獲得した。

そして前述のMFセレイだが、後半途中に交代するまで死ぬ気で走り回り、果敢に相手にチャレンジしてボールを奪取するなど、持てる力を十二分に発揮してくれた。
残り2試合、彼には今日以上の活躍を期待するとしよう。
スタンドのタイガーサポーターに勝利を報告する選手たち。


これまで開幕戦や7月のナーガ戦など何試合か印象的な勝利はあったが、この試合ほど緊張感がある試合は過去になかった。
ラスト数分が果てしなく長く感じた。
9月12日から始まったリーグ6連戦。
途中、連敗などあったが、最後は勝利で締めくくることができ、いい形で中断期間に入ることができた。
プレーオフへの望みを繋いでくれた選手たちには本当に感謝したい。
ありがとう!
この勝利の結果、カンボジアンタイガーFCはアーミーを抜いて5位に浮上。
3位:ナショナルポリス(勝点35)
4位:ナーガ・ワールドFC(勝点35)
--------------------------------------------------- プレーオフ進出ライン
5位:カンボジアンタイガーFC(勝点34)
6位:スヴァイリエン(勝点32)
7位:アーミー(勝点32)
残り2試合(18日CMAC、21日ポリス)に連勝すれば、自力でのプレーオフ進出が決まる。
最後の2試合も難敵が相手だが、チームを支えてくれているすべたの人のためにもなんとか勝利し、プレーオフ進出を決めたいと思います。
18日に行われるCMAC戦もニコ生で生放送予定です。
※詳細はこちら「タイガーちゃんねる」
応援宜しくお願いします!
写真提供:高濱直也
<カンボジアリーグ参戦中の日系クラブ・カンボジアンタイガーFC情報>
【メトフォンカンボジアリーグ2015詳細】
・7/25 嵐の中での決意 カンボジアリーグ第8節ナーガ・コープFC vs カンボジアンタイガーFC
・8/12 HTにカンボジアリーグ初の試み!【首位攻防2連戦その①】カンボジアリーグ第13節カンボジアンタイガーFC対ボンケットアンコールFC
・8/15 カンボジアの子供たちの夢と希望に・・・【首位攻防2連戦その② 今季初の満員御礼!】カンボジアリーグ第14節カンボジアンタイガーFC対プノンペン・クラウンFC
・9/12 子供たちの笑顔が生んだスーパーゴール ~カンボジアリーグ第15節vsナショナルディフェンス~
・9/16【小さなタイガーサポーター達が大集結!】カンボジアリーグ第16節vsキリボン
・9/20 ~変化を感じた試合~ カンボジアリーグ第17節 対Build Bright United FC
・9/24【ついに生放送開始!】カンボジアリーグ第18節スヴァイリエンFC戦
・9/27 ~プレーオフ進出をかけた熱戦~ カンボジアリーグ19節ナーガ戦
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