ついにこの日がやってきた。

メトフォンカンボジアリーグ最終節   
ナショナルポリス - カンボジアンタイガーFC

前節終了時点でプレーオフ圏内の4位につけ るカンボジアンタイガーFC。

最終戦の相手は5位ナショナルポリスとの直接対決。
 






















両チームの勝ち点差はわずかに2。ともプレーオフ進出 のためには絶対に負けられない戦いとなった。








<カンボジアンタイガーFC先発メンバー>






















前々節に頭部を痛めた吉原正人がCBで復帰し、出場停止だったヴィラックが戻ってきた。
ポリス戦予想フォーメーション




【試合総括】

<前半> 
試合序盤は、ポリスが攻め、タイガーが守るというチームメイトは真逆の展開。タイガーの2ボランチが下がりすぎていたため、中盤にスペ ースができて間延びしてしまい、ポリスに何度か決定的なチ ャンスを作られてしまう。 だが、この日CBに入った吉原正人を中心に体を張った守備で なんとかピンチを切り抜けることに成功。

そして前半35分、先制点が生まれる。
自陣ゴール前での相手FKのこぼれ球をプライバットが前線へ ロングパス。これが相手DFの裏に抜け、前線で1人残ってい たヴィラックがオフサイドラインギリギリで抜け出し、相手 GKとの1対1を冷静に決めてタイガーが先制する。 今季のヴィラックは、タイガーの攻撃の起点となり、多くの ゴールを生み出してきた。しかし、前節のCMAC戦は出場停止 だった。最後の最後までピッチで奮闘する仲間の姿に感極ま り、涙ぐんでいたのが印象的だった。今回はその悔しさを晴 らすゴールとなった。 結局、そのまま0-1でタイガーがリードして前半終了。 



<後半> 
このまま守りきってプレーオフ進出を決めたいタイガーだっ たが、後半開始直後に出鼻をくじかれる。 後半3分、見事なミドルシュート を決められてしまい、1-1の同点。だが、 ゴールを許してしまったものの、タイガーの選手たちは動揺するどころか、結束力が高まり、その後は決定的なチャンスを作らせず。 

そして後半35分、CKからプライバットが頭で押し込んで勝ち越しに成功し、一気にプレーオフ進出ををたぐい寄せた。 キッカーのスメイもボールも良く、プライバットのボジションどりも完璧だったこのゴールだったが、実は最近よく練習していた形。練習での成果を実際の試合で出始めているのは、チームとしてもどんどん成長している証拠。

ポリスの猛攻をしのぎ、このまま1-2でタイムアップ。この瞬間、リーグ戦4位以内が確定し、創設1年目でプレーオフ進出が決まった。




この日もニコニコ生放送で中継していたので、タイムアップの時はこの瞬間をなんとか撮影したいと必死だったので正直、選手たちと喜びを分かち合う余裕はなかった。

だが、試合後にFacebookを見ると、友人のカンボジア人のページがタイガーFC一色になっていたり、町中で「おめでとう!」声をかけられたりしていくうちに少しずつ実感してきた。



嬉しい

本当に嬉しい。



だが実は、喜んでいる時間はあまりない。

プレーオフ準決勝は10月25、28日にホーム&アウェイで行われるからだ。


キックオフ時間や、初戦がホームなのか、アウェイなのかは明日までわからないらしい。

相変わらず、カンボジアらしく無茶苦茶である。





試合後、木原監督も言っていたが、このチームであと4試合戦うことができるのは本当に大きい。

このポリス戦でもそうだったように僕たちはまだまだ成長する可能性がある。

もっともっと成長する選手たちの姿を見てみたい。























また、この日は東京で初のパブリックビューイングを開催。会場ではたくさんの方がかけつけ、応援してくれたようです。皆様、本当にありがとうございました。
image




そして、この日のニコ生での視聴者数は約1000人。

最近の試合放送は200人台→500人台→約1000人と倍々で視聴者数が増え、僕達も驚いています

現地の電波状況など問題もありますが、今後はより面白い情報を提供することを心がけたいと思います。 

次回の放送はこちら→ニコ生【カンボジアリーグプレーオフ1stレグ 現地から生放送予定!】

※写真:撮影&実況担当の吉田GMとカメラマンのモイちゃん 
image







何はともあれ、まずは25日のプレーオフ初戦に向けていい準備をしたいと思います!

たくさんのご声援ありがとうございました! 
 



Photo by 本多辰成






【カンボジアンタイガーFCのより詳しい内容は2016年始めに発売予定の書籍で紹介したいと思います】