いよいよ明日、2016年度のカンボジアリーグが開幕する。

今年がカンボジアリーグ参入2年目のカンボジアンタイガーFCは、開幕戦でプノンペン・クラウンFCとアウェイで対戦。
いきなり昨季の王者と対戦だが、選手たちは気合十分で期待が持てる。




昨年は12月中旬にシーズンが終了し、年末年始は日本、欧州で滞在。

1月10日にカンボジアに戻ってきてからここまでいろいろあったが、本当にあっという間だった。


中でも印象的だったのが、約1ヶ月ぶりにプノンペンに帰ってきてみたらプノンペンの街に変化が見られたこと。



プノンペンはバンコクやホーチミンなど他の東南アジアの都市同様、街中にユニフォーム屋があふれている。


これまでどのお店も看板商品はこの「カンボジア代表ユニフォーム」。 ※もちろん、偽物
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代表ユニフォームというと、日本では代表戦がある日でないと、街中ではなかなか見かけることができない。

他のアジア国でも主に着ているのは観光客が多い印象。

だが、カンボジアでは代表チームが昨年行われたロシアワールドカップアジア2次予選に進出したことで代表人気が爆発。
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当初、街中で平気な顔をして代表ユニ着ているのに最初はどうしても違和感があった。
だが、そのあまりの多さに今では見慣れてしまった。


余談だが、昨年行われたU-16の大会の試合会場でカンボジアのスター選手・ワタナカ(ボンケット)を発見。彼も代表ユニフォームを着ていました。(それも自分が試合で使用する本物)
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だがしかし、1月にカンボジアに戻ってみると、これまで主役だったカンボジア代表ユニが脇役に回り、代わりにボンケットのユニフォームを飾っているお店が多いことに気づいた。
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どこに行っても店頭にはまず、ボンケットのユニフォーム。(たまにアウェイの赤ユニも見かけた)
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そう、このボンケットこと、ボンケット・アンコールFCは11~12月に行われたメコンクラブチャンピオンシップというメコン川沿いの国のリーグ王者が集う大会に出場。

ラオトヨタFC(ラオス)、ヤンゴン・ユナイテッド(ミャンマー)、そして準決勝にシードされていたビンズオン(ベトナム)を倒し、決勝まで勝ち進んだのです。

決勝ではタイプレミアリーグを無敗で優勝した王者ブリーラム・ユナイテッドに0-1(それも決勝点はPK)と惜敗したものの、カンボジアでその快進撃のインパクトは絶大だったようだ。

※過去にカンボジアのクラブで国際大会で決勝まで進出したのは2011年AFCプレシデンツカップのプノンペン・クラウン以来。(この時は準優勝)
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そんなことがあり、街中にはボンケットのユニフォーム一色となっていた。(一部ではクラウンも売っているお店もあり)



そして、1月はタイプレミアリーグ2位のムアントン・ユナイテッドと前述のブリーラム・ユナイテッドというタイの強豪2チームがASEANツアーでカンボジアへやってきた。

そして、カンボジアリーグ選抜と対戦したが、結果はどちらもカンボジアリーグ選抜が勝利。

しかも勝ち方が劇的過ぎてスタジアムの雰囲気は最骨頂。(ムアントン:2点ビハインドから逆転勝利、ブリーラム:後半終了間際に追いついてPK勝ち)

この時のオリンピックスタジアムは、もうこんな雰囲気二度と感じることはないだろうと言っていたあの日本代表戦を超えるくらい盛り上がっていた。






















今年は既にワールドカップ予選のホーム開催試合は終了。

サッカー人気は、秋のスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)予選まで一度落ちるかと見込んでいたが、国内のサッカー人気は再上昇の気配漂っています。




明日開幕する国内リーグは参加クラブが12から10チームに減ったのが残念だったが、それも想定の範囲内。

そして、嬉しいことに今年はテレビ中継が大幅に増加した様子。

 
現在、シェムリアップなど地方都市でもテレビ放送のおかげでボンケットだけでなく、タイガーはじめ、他のチーム名も知っている人が増えてきていると聞く。

地方の子供たちにもサッカー選手になるという夢を持ってもらえる機会が増えたことは大変嬉しい。

いつか地方で試合などを行えたら最高だ。







話は変わるが、タイガー内でもいい変化が起きている。

先日、新加入の村松選手から「知り合いの欧米人家族が試合を見に行きたいって言ってくれているから何かスタジアムの場所がわかる地図やスケジュール表などはないか」と相談された。 

正直、選手からそんな風に言ってくれたことは初めてだったので嬉しかった。 
明日は僕が作ったチラシを見てスタジアムへやってくるその家族に会えるのが楽しみだ。
むらまつくnチラシ



また、今日の練習で友廣選手も自分のブログにアップする写真を撮ってほしいといわれた。
友廣は昨年からブログのやり方など教え、彼自身も熱心に勉強していた。

僕は海外でプレーしているサッカー選手は自分自身の見せ方をもっと考えて、どんどん情報を発信するべきだと思っている。
なので、彼の自分自身で情報を発信しようとしている姿勢に少し胸が熱くなった。

※友廣壮希オフィシャルブログ→「tomorrowsworld」
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その他にもヴィラックがチーム全員で集まる時に上はチームポロシャツがあるけど、下は決まったズボンがないからとおそろいのパンツを提案してくれるなど、選手からチームのために何かできないかという提案などが多く、チーム内の雰囲気は非常にいい感じ。



 また、明日は先日新加入した人気者の定國選手効果か、たくさんの日本人の友人やスタジアムまで来てくれる様子。
※タイガーへ初見参した時の写真。まるで映画・海猿か帰還した日本兵のようだ
さだ



もちろん、去年見に来てくれた方々に声はかけているが、街中でばったり会った時に「試合見に行くね!」と言われる事ほど嬉しいことはない。
 

僕たちはプロサッカークラブなので、このようなきれいごと並べただけでは試合には勝てるわけではないのはわかっているが、今年は本当にいろんないいことがよく起こるし、いろんな人が応援してくれている。

だから明日の試合も何かが起きそうな予感がする。 


僕たちはサッカーという競技を通じて人々の心を動かせる可能性がある。

自分たちを信じてくれる人はじめ、自分自身のためにも明日は素晴らしい試合にしたい。