プノンペンのような排気ガスを気にせず、吸うことができる澄んだ空気
観光客に慣れ、英語で冗談を言ってくる陽気な人々
目に入ってくる建造物すべてが真新しく、そのどれもが洗練されているように感じる
今、シェムリアップに来ている。
この町ほど、毎回来る度に大きな変化を感じることができる町はない。
僕がはじめてこの地を訪れたのが11年前。
当時、町中にはピッピー向けの安レストランばかりで観光客はアンコールワットか地雷など皆同じデザインのTシャツとタイパンツを身にまとい、コンビニエンスストアはスターマートが1件あるだけだった。
だが、今はどうだろう。
観光客のお土産を買う場所はオールドマーケットしかなかったが、周辺には大型のマーケットが増え、バフストリートには観光客向けのきれいなレストランやバー、さらには日本料理店も多い。
東アジアからの就航便も増え、日本、韓国、中国から多くのツアー客が増え、日本では毎年、「訪れてみたい海外の観光地ランキング」の上位に選ばれている。
シェムリアップは、昨年カンボジアに移住してから一度訪れたが、この時は宿とアンコールワット遺跡群の往復のみで実際に町中を散策する時間なかった。
今回は2013年1月以来、約3年ぶりに町を散策できた。
この町でシェムリアップで気になることがひとつある。
それは「スタジアム」だ。
僕が初めてこの地を訪れた2005年当時は、キリングフィールドの前にスタジアムと呼んでいいのかわからないほどの小さなサッカー場があった。
スタンドはコンクリートでできたメインスタンドのみで、現地の人たちが集まって試合をしており、多い時は2,300人の観客がいた記憶がある。(ほとんどの人は試合に賭けていた)
このスタジアムだが、数年前に取り壊され、地元の人たちは一体どこでサッカーの試合をしているのか不思議に思っていた。
時間をおいて、何度もインターネットで検索しても見つからなかった。
今回、運よく町でタイガーサポーターの方に知り合えることができ、シェムリアップのサッカー事情を聞くことができた。
シェムリアップのサッカーは、この町独自のリーグがあり、1部と2部合わせて毎年15~20チームが参加している。(開催時期はだいたい10~1月)
優勝チームはフンセン杯(日本でいう天皇杯)の出場権を獲得できる。
なお、リーグにフンセン杯同様、外国人は出場できない。
そして、その試合会場のスタジアムはじめ、何か所かサッカーコートがあるということを聞き、直接、車で連れていってもらえることになった。(本当にありがたい)
最初、訪れたのははフットサルコート3面分のピッチ。
もちろん、芝はコンクリートの上に人工芝を貼ったカンボジアスタイルのピッチだったが最近できたらしく非常にきれいだった。
壁にはなぜか日本代表FW武藤の写真。笑
この後、夜に再び訪れてシェムリアップリーグ2位の強豪と対戦するとはこの時点では思いもしなかった。笑
次に行ったのは、中心部から車で10分ほどのところにある、「シェムリアップスタジアム」
10年ほど前に建てられたらしい。(キリングフィールド前にあったスタジアムがなくなった時期とほぼ同時期)
プノンペンへ向かう国道をちょっと横に入っていくと、なかなか雰囲気のある門が見えてきた。
まわりも遺跡のような造りの塀に囲まれている。(奥に見える赤い屋根の建物は体育館)
門から50mほど中へ入ると突如、目の前にスタジアムらしき建物が現れた。
中に入ってみると、メインスタンドはしっかりしていた。(プノンペンのオールドスタジアムを小さくした感じ)
内部にはタイガービール主催のイベントに使っていただろうバナーなどが置かれていた。
石畳のようなスタンドは両ゴール裏の真ん中付近まで続いており、収容人数はおよそ1500~2000人といったところか。
バックスタンドはなく、裏にかなり深そうな池があった。1試合に何個ボールが落ちるのか気になる。
バックからの景色。
だが、肝心のピッチはよく見てみると、芝は瀕死状態でほぼ砂。
リーグが行われた昨年秋は緑にあふれていた様子だが、手入れしておらず、この暑さにやられたようだ。
シェムリアップには世界的に有名な遺跡・アンコールワットがある。
19世紀中ごろにフランス人学者が密林の中にひっそりと建つアンコールワットを発見し、当時は世紀の発見と話題となったようだが、このスタジアムの存在も僕たちにとってはそれと同等の価値があると思う。
11年前、初めてカンボジアを訪れた時、貧困やショッキングなことが次々と目に入ってきて心が痛かった。
だが、観光よりも毎日、現地の人と一緒に泥まみれになってサッカーをしたり、現地の人の話を聞いてどんどんカンボジアにのめり込んいる自分がいた。
カンボジアの素晴らしさは全部、シェムリアップが教えてくれた。
シェムリアップは、自分の原点ともいえる場所である。
そして、ご存じのとおり、カンボジアは町のあちらこちらでフットサルコートが作られ、サッカー人口が増えている。
ここシェムリアップも例外ではなく、よくフットサルコートを見かける。
今回、幸運にも何人か現地の方と知り合うことができたし、タイガーFCも大歓迎された。(プノンペンよりも町中で声をかけられる)
明日プノンペンへ戻るが、また近いうち、来たい。
シェムリアップは僕の人生にとって大切な場所であると再確認できた3日間だった。
皆さん、ありがとうございました。
観光客に慣れ、英語で冗談を言ってくる陽気な人々
目に入ってくる建造物すべてが真新しく、そのどれもが洗練されているように感じる
今、シェムリアップに来ている。
この町ほど、毎回来る度に大きな変化を感じることができる町はない。
僕がはじめてこの地を訪れたのが11年前。
当時、町中にはピッピー向けの安レストランばかりで観光客はアンコールワットか地雷など皆同じデザインのTシャツとタイパンツを身にまとい、コンビニエンスストアはスターマートが1件あるだけだった。
だが、今はどうだろう。
観光客のお土産を買う場所はオールドマーケットしかなかったが、周辺には大型のマーケットが増え、バフストリートには観光客向けのきれいなレストランやバー、さらには日本料理店も多い。
東アジアからの就航便も増え、日本、韓国、中国から多くのツアー客が増え、日本では毎年、「訪れてみたい海外の観光地ランキング」の上位に選ばれている。
シェムリアップは、昨年カンボジアに移住してから一度訪れたが、この時は宿とアンコールワット遺跡群の往復のみで実際に町中を散策する時間なかった。
今回は2013年1月以来、約3年ぶりに町を散策できた。
この町でシェムリアップで気になることがひとつある。
それは「スタジアム」だ。
僕が初めてこの地を訪れた2005年当時は、キリングフィールドの前にスタジアムと呼んでいいのかわからないほどの小さなサッカー場があった。
スタンドはコンクリートでできたメインスタンドのみで、現地の人たちが集まって試合をしており、多い時は2,300人の観客がいた記憶がある。(ほとんどの人は試合に賭けていた)
このスタジアムだが、数年前に取り壊され、地元の人たちは一体どこでサッカーの試合をしているのか不思議に思っていた。
時間をおいて、何度もインターネットで検索しても見つからなかった。
今回、運よく町でタイガーサポーターの方に知り合えることができ、シェムリアップのサッカー事情を聞くことができた。
シェムリアップのサッカーは、この町独自のリーグがあり、1部と2部合わせて毎年15~20チームが参加している。(開催時期はだいたい10~1月)
優勝チームはフンセン杯(日本でいう天皇杯)の出場権を獲得できる。
なお、リーグにフンセン杯同様、外国人は出場できない。
そして、その試合会場のスタジアムはじめ、何か所かサッカーコートがあるということを聞き、直接、車で連れていってもらえることになった。(本当にありがたい)
最初、訪れたのははフットサルコート3面分のピッチ。
もちろん、芝はコンクリートの上に人工芝を貼ったカンボジアスタイルのピッチだったが最近できたらしく非常にきれいだった。
壁にはなぜか日本代表FW武藤の写真。笑
この後、夜に再び訪れてシェムリアップリーグ2位の強豪と対戦するとはこの時点では思いもしなかった。笑
次に行ったのは、中心部から車で10分ほどのところにある、「シェムリアップスタジアム」
10年ほど前に建てられたらしい。(キリングフィールド前にあったスタジアムがなくなった時期とほぼ同時期)
プノンペンへ向かう国道をちょっと横に入っていくと、なかなか雰囲気のある門が見えてきた。
まわりも遺跡のような造りの塀に囲まれている。(奥に見える赤い屋根の建物は体育館)
門から50mほど中へ入ると突如、目の前にスタジアムらしき建物が現れた。
中に入ってみると、メインスタンドはしっかりしていた。(プノンペンのオールドスタジアムを小さくした感じ)
内部にはタイガービール主催のイベントに使っていただろうバナーなどが置かれていた。
石畳のようなスタンドは両ゴール裏の真ん中付近まで続いており、収容人数はおよそ1500~2000人といったところか。
バックスタンドはなく、裏にかなり深そうな池があった。1試合に何個ボールが落ちるのか気になる。
バックからの景色。
だが、肝心のピッチはよく見てみると、芝は瀕死状態でほぼ砂。
リーグが行われた昨年秋は緑にあふれていた様子だが、手入れしておらず、この暑さにやられたようだ。
シェムリアップには世界的に有名な遺跡・アンコールワットがある。
19世紀中ごろにフランス人学者が密林の中にひっそりと建つアンコールワットを発見し、当時は世紀の発見と話題となったようだが、このスタジアムの存在も僕たちにとってはそれと同等の価値があると思う。
11年前、初めてカンボジアを訪れた時、貧困やショッキングなことが次々と目に入ってきて心が痛かった。
だが、観光よりも毎日、現地の人と一緒に泥まみれになってサッカーをしたり、現地の人の話を聞いてどんどんカンボジアにのめり込んいる自分がいた。
カンボジアの素晴らしさは全部、シェムリアップが教えてくれた。
シェムリアップは、自分の原点ともいえる場所である。
そして、ご存じのとおり、カンボジアは町のあちらこちらでフットサルコートが作られ、サッカー人口が増えている。
ここシェムリアップも例外ではなく、よくフットサルコートを見かける。
今回、幸運にも何人か現地の方と知り合うことができたし、タイガーFCも大歓迎された。(プノンペンよりも町中で声をかけられる)
明日プノンペンへ戻るが、また近いうち、来たい。
シェムリアップは僕の人生にとって大切な場所であると再確認できた3日間だった。
皆さん、ありがとうございました。
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