9月初め、カンボジアの農村を子供たちをサッカーを通じて定期的に支援している学生団体World Futがプノンペンでイベントを開催。

カンボジアには以前から日本はじめ、世界中からボランティア団体が子供たちを中心に支援活動を行っている。昨年も関西の学生団体CUEとともにコンポンチャムの学校のグラウンド建設の記念イベントに参加。


そんな中、World Futはカンボジアのプレイベン州スマン村の子供たちの夢実現のために日々奮闘している。
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今回はカンボジアサッカー協会の全面協力のもと、オリンピックスタジアムで『Dream Challenge Club』というサッカー大会を開催し、参加者はスマオン村から子供たち36名、保護者・先生など約90名、プレイベンの他地域の村から45名を招待。子供たちの憧れであるカンボジアサッカーの聖地オリンピックスタジアムでの試合に子供たちは大興奮だった様子。彼らにとっては忘れられない1日となっただろう。
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続く9月4日、プノンペン市内にある若者に大人気のカフェ・treesでカンボジアンタイガーFC所属のカンボジア人選手へのインタビューイベントが行われた。

当日は僕が1時間ほどカンボジアサッカーの現状などを話した。メモを取る学生の皆さんの真剣な表情に自分も身が引き締まる思いで非常に意味のある時間だった。
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そして、MFティー、GKマイ、MFセレイへのインタビュー。
特に37歳のキャプテン・ティーは自身の子供時代のカンボジアは、まだ内戦で農村で自身も貧しい生活をしていたが、プロサッカー選手になることを信じて諦めなかったから今があると自身の実体験を語ってくれた。(写真左)
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セレイはプロサッカー選手を夢見て昨年、田舎から首都プノンペンへ出てきて、当時できて間もなかったタイガーFCのトライアウトに合格。(数十人中、唯一彼のみ合格)3選手の中でも21歳と参加者と年齢が近く、彼らが支援している農村の子供たちとの状況が近いことから全体のイベント後に彼に再度話を聞き、その映像を農村で行うパブリックビューイングで公開することになった。
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そして9月7日、スマオン小学校にてパブリックビューイングを開催。プロジェクターの大画面でカンボジアvsシンガポール戦の試合を観戦とあって、現場は村中の人が集まり、もうお祭り騒ぎ。
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真剣な眼差しで自国の代表選手たちのプレーを見つめる子供たち。
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そして、先日撮影したMFセレイのインタビュー映像も上映。
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ほんの数年前までカンボジアでサッカー選手というと、
お金にならないけれどサッカーをしている人というイメージがあった。※アフリカなど途上国ではスポーツを通じて富を得るという仕組みができあがっているが、カンボジアはまだそのレベルに達していないのが現状である。

だが昨年、ボンケット・アンコールFCや代表チームの躍進あがり、国内では空前のサッカーブームが巻き起こっている。中でもカンボジア代表FWチャン・ワタナカは国内メディアに引っ張りだこで各企業のイメージキャラクターを務め、今では街中で彼の広告を見かけるほどまでになり、都市部ではサッカー選手を目指す子供たちが増えつつある。

しかし、農村ではそんな情報が伝わるはずもなく、サッカーをするにしてもなかなか親の許可が下りないことが当たり前のように存在している。

World Futはそんな子供たちのプロサッカー選手になるという夢を叶えるべく、親をはじめとする村の方々にもカンボジアサッカーの現状と可能性を知ってもらうべく、今回彼の体験談を放送することにした。

今回、親御さんたちにサッカーが持つ可能性とサッカー選手のリアルな生活などを知ってもらえる機会ができ、子供たちのプロサッカー選手になるという夢へまた一歩近づいたに違いない。


そして、いつの日かこの村からカンボジアを代表し、世界へ羽ばたくサッカー選手が誕生したら本当に嬉しいだろう。



当Blogでは、今後もカンボジアサッカーの発展と、日本との繋がりを紹介していきます。


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