ついにこの日が来た。

1月13日、カンボジア人初のJリーガーが誕生。



エチオピアをはじめとするアフリカ諸国は陸上、ナイジェリアはフットボールといういうように途上国の場合、世界から目を向けてもらうためには先駆者を出すのがどの分野でも共通認識だった。


そして、その流れがついにカンボジアにもやってきた。


昨年、メトフォンカンボジアリーグの優勝したボンケット・アンコールFC所属のFWチャン・ワタナカ(22歳)がJ3・藤枝MYFCへ入団が決定。


早速、プノンペン市内のホテルで行われた入団会見に行ってきた。
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ワタナカ選手のプロフィールはこちら(11月に藤枝に練習参加した時にクラブがうまくまとめてくれている)
http://myfc.co.jp/blogs/20161104/17084/
※2015、16年、2年連続リーグMVPと得点王


会見でワタナカ選手は
「今日は私にとって最初のステップだと思います。小さい頃から海外でプレーすることを夢みていました。日本はアジアで最もサッカーが強い国で特に日本代表はとても有名で多くの日本人選手が海外でプレーしています。11月に藤枝MYFCで1週間トレーニングに参加し、大変勉強になりました。その中でクラブの概念や日本のことを学びました。チームのために全身全霊でプレーし、さらに様々なことに挑戦していきたいです。また、カンボジアの次の世代のために自分自身が道標になり、今後も彼らの目標となる存在になりたいと思っております。これまで応援していただいた関係者はじめ、サポーターの皆さん応援ありがとうございました」と意気込みを語った。


背番号は11番に決定。
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会見に同席した藤枝MYFCの小山社長はワタナカ選手には期待しており、仮にJ3リーグで活躍し、J2,J1などからオファーがあった場合は積極的に送り出しますと話した。
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また、今回の契約は、同じ宮城県出身で日本人を中心に海外でプレーを希望する選手達のマネジメントを手がける株式会社ユーロプラスインターナショナルの真野浩一さんが橋渡しとなって実現。真野さんはじめ、多くの日本人の方の協力で今回の移籍が成り立ったといえる。


今季のJ3はアスルクラロ沼津が加入し、17チームが参加し、3月11日に開幕する。
開幕から2試合の予定は以下の通り

【2017明治安田生命J3リーグ】
<開幕戦>
日程:第1節 3月11日(土)
対戦カード:鹿児島ユナイテッドFC vs 藤枝MYFC
会場:鹿児島県立鴨池陸上競技場

<ホーム開幕戦>
日程:第2節 3月18日(土)
対戦カード:藤枝MYFC vs FC東京U-23
会場:藤枝総合運動公園サッカー場

※その他の日程は1月25日に発表予定




そして、気になる外国人枠について・・・

<2016年シーズンまで>
登録:外国人枠×5(外国人枠×3、アジア枠×1、Jリーグ提携国枠×1)

1試合に出場できる人数:一度に出場できる人数×3、ベンチ入り×1(外国人枠、アジア枠1、Jリーグ提携国枠1)

<2017年シーズンから>
外国人枠5(外国人枠3~5、アジア枠1)
※Jリーグ提携国枠は外国籍扱いしないルールに変更

1試合に出場できる人数:2016年までと同じ




今季のこの改正でカンボジアをはじめとするアジアの提携国(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、イラン、マレーシア、カタール)の選手達がJリーグへ入りやすい環境が整った。

ちなみに開幕戦の対戦相手・鹿児島ユナイテッドFCにはU-19タイ代表FWシティチョーク・ファソ(タイプレミアリーグ・チョンブリーFC)が移籍したので、早くも東南アジア対決が見られる可能性が高まった。


今回の移籍はカンボジア国内のメディアにも大きく取り上げられており、今後カンボジアでもJリーグへの注目度が高まることは間違いないだろう。



一昨年、フランス系カンボジア人MFダニ・コウチ(現フランスフットサルリーグ・ナント所属)がYSCC(セカンドとフットサル)やFリーグのクラブへの練習参加した際に毎日一緒に暮らして思ったのはまずは日本の環境に慣れること。(彼の場合、フランス育ちだったので英語も話せて練習時に使う日本語の単語をまとめて伝えると翌日までには習得する驚異的な対応力があったのでそこまで困らなかった)

実力はあっても気候、言語、食べ物はじめ、これまでと全く異なる環境への対応力が問われる。

フットボールにかぎらず、海外へのチャレンジはその土地のことを知ることが大事。

なので、少しでもいいのでまず日本語を勉強してほしい。

それをするだけでファン、チームメイトを始めとする日本人との距離は縮まり、プレーしやすい環境に近づくはず。

カンボジア国民の期待を胸に異国での挑戦がいざ、始まる。



※カンボジア情報サイトNyoNyumより