先日、サッカーと芸術文化の融合でアジアの人々の交流を目指した「サッカー×アート アジア代表プロジェクト」がカンボジアで開催された。

このプロジェクトは2015年、国際交流基金アジアセンターが総合プロデューサー日比野克彦氏(アーティスト)と「アジア代表日本」実行委員会とともにサッカーワールドカップ2018年ロシア大会に向けて、アジアでのサッカーとアートのふれあいの場を増やし、新たなサッカー文化の形成、新たな価値観の創造を目指すことで九州・福岡からはじまり、2015~2017年の3年間で日本代表がワールドカップ予選で対戦したシンガポール、タイなど主に東南アジア諸国でマッチフラッグプロジェクトを展開。

<マッチフラッグとは>
サッカーの試合の前に大きな一枚の布にその日に試合をする両国の国旗をモチーフにして作る大きな旗のこと。観戦する両国の人々、サポーターがそれぞれの思い描いたものをスタジアムで紹介するもので、近年はワールドカップなど大きな大会の前に行われている事が多い。



このプロジェクトがカンボジアで行われるのはワールドカップロシア大会アジア地区2次予選で日本代表とカンボジア代表が対戦した2015年11月以来、2度目。3月19日にプノンペンのCJCC(Cambodia-Japan Cooperation Center)などでマッチフラッグの制作が行われ、孤児院の子供たちや日本人が支援している学校の生徒などが参加して行われた。

そして、このフラッグがお披露目になったのは昨日、プノンペンのオリンピックスタジアムで行われた「国際親善試合 カンボジア代表 対 インド代表」戦。
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4,5万人の大観衆の中、子供たちは制作したフラッグで選手達を応援するなど、フラッグには対戦国のインドの国旗にまつわることも描かれており、それを見た様々なサポーター達と交流。
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また、今回のプロジェクトはカンボジアで現地の若い人々の芸術指導を行なっている山田アートスクール(画家・山田隆量氏が代表)が協力し、実現。フラッグを描く際には山田アートスクールの生徒達が子供たちをサポートし、制作に携わった。
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最近はなかなか結果が残せていないカンボジア代表だが、近年のカンボジアのサッカーは急速に力をつけ、国内での人気も健在である。
元々、古代からアンコールワットなど芸術的な土壌があるだけに、今後はサッカーとアートの融合で新たな文化を創造し、世界にアピールしていくことに期待したい。